質問力 斉藤孝
- 作者: 斎藤孝
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2003/03
- メディア: 単行本
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質問力に関してまず大切なのは、聞き方がうまければ自分に実力がなくてもおもしろい人のおもしろい話しが聞きだせる、と著者。質問力を技化するには常日頃からよい質問をしようと考えをめぐらせていなくてはならないわけで、すぐに身につくものでもない。そこで技化のポイントをまとめておこう。
自分の話しを死ながら相手の経験世界をくみ取り、うまく引きとって、自分のおもしろい話しにつなげていく。
座標軸を使い、具体的かつ本質的な質問を意識する。
質問とは相手の状況、相手の興味、関心を推し測り、自分の興味や関心とすりあわせてするものである。
コミュニケーションの秘訣は「沿いつつずらす」ことにつきる。
相手の言ったことに対して、「それは別のこれと似ていますか?」と質問するのは、質問の王道である。
相手の話しの中のキーワードを見つける。
相手の言葉を比ゆ的に言い換えて、自分と相手の話しを絡める。
相手の中におこった変化について語ってもらう。その答えは豊かになることが多い。
「〜として聞く」という習慣は会話をクリエイティブに組み立てていくために大変良い方法だ。
自分自身にその質問をした時、どうこて会えるのかを一応シミュレーションして、ある程度の答えを用意しておく。
相手に対して事前に勉強を済ませておいて、相手の専門性に自分を加速させて寄り沿った上で質問する。
前半のポイントは常に意識しておけば少しずつできるようになりそうだが、最後の「相手の専門性に自分を加速させて」というのが結局いつもできないのだ。
質問力という視点でタモリ・さんま・紳助といった一流芸人のしゃべりを見ると一段と彼らの凄さがわかり、またおもしろい。
★★★★