広告コピーってこう書くんだ!読本 谷山雅計
- 作者: 谷山雅計
- 出版社/メーカー: 宣伝会議
- 発売日: 2007/05/15
- メディア: 単行本
- 購入: 10人 クリック: 379回
- この商品を含むブログ (84件) を見る
いいとこ抜粋。
明日から、「なんかいいよね禁止」。なぜいいのか、かっこいいのか。常日頃から分析する体質になっておく。
商品は、ぽんっとそこ単独で存在しているものではない。たくさんのコピーを書くには、百人の人を思い浮かべて、その関係性で書く。
コピーは商品そのものについて書くのではない。コピーの目的は、「描写」ではなく、「解決」。
「二毛作ジェル」、書き手はうまいことが言えたと思うかもしれない。しかし、書き手と受けての喜びは違う。
「昼間のパパはちょっと違う。」このコピーはすぐにパロディができる。コピーを使って遊べたほうが楽しい。
キンチョーのCM「つまらん!お前の話は、つまらん!」 正論だからこそ、サービス精神を持って伝える。
「時代の感覚」とは、<そりゃそうだ><そういえばそうだね><そんなのわかんない>の3つを把握すること。
人間は書くときには意味や論理で書くのですが、受けとるときには意味よりも先に生理的な部分で受けとります。
これは糸井重里さんからうかがった話なのですが、「この香水はうんこのような香りはしないすばらしい香りです」という文があったとして、論理としては「この香水はすばらしい香りです」という意味を述べているわけだけれども、受け手からすると「うんこのような」という部分が生理としてまずぱっと目や耳に入ってくるから、くさいイメージしか残らないじゃないですか(笑)。
その構造をつかみさえすれば、まず書くときには、論理や意味で書くんだけれども、それを自分自身で生理的にはこれはどうなんだというふうに後でチェックすればいいと思うんですね。
コピーを書くときに、よく「受け手の気持ちになれ」ってアドバイスされますが、それってけっこう難しい。だって、やっぱりじぶんは受け手じゃなくて書き手なんだもの(笑)。それよりも、「生理的な見方ではどうなのかと」いうふうに考えてチェックしていくと、コピーの選択眼というか、ある種の客観性に近いものが身についてくるような気がするんです、ぼくは。
これは役立った!
★★★★