巨匠フランク・ロイド・ライト

巨匠フランク・ロイド・ライト

巨匠フランク・ロイド・ライト

 建築は真にロマンチックである。非常に科学的で詩的な構造の中に、霊感を受けた自然への愛が存在するのである。これがロマンチックと呼ばれるべきもので、現在私たちが実際にそう呼んでいるものである。建築の新しい実態として展開されたとき、絶え間ない空間の響きや抑揚が、ベートーベンやバッハ、ヴィヴァルディ、パレストリーナの音楽のように、積み重ねられ続いていくのである。音楽の全体性と同様に、全てのよい建築にはこのような均衡と浮遊するものがあり、湖にいる白鳥のように、その敷地になじんでいる。

★★★★