美術手帖 2012年 7月号

美術手帖 2012年 07月号 [雑誌]

美術手帖 2012年 07月号 [雑誌]

デミアン・ハースト『母と子、引き裂かれて』

つまり、人は死者をもって生者をより知る。
ホルマリンの中でバラバラになった僕の牛は、
牧場にいるどの牛よりも個性がある。

 余暇のために古今東西の美術を鑑賞(消費)するのではなく、私たちは今どんな時代を生きているのかを知るための契機として、現代美術という現在の表現に出会い、思考し、対話すること。そして、その表現自体と買わされた議論も含めた時代の空気をパッケージして、未来へと受け渡していく記録装置が美術なのだという認識。その核心部分をこの雑誌を通じて見せていきたい。

★★★★★