マイブームの塔 みうらじゅん

nao-soft2004-10-09

もう二度と帰る気のない関西。でもオレはまだ愛してる。あの、おもろうておもろうて、やがてなんぎになる関西のことを。吉本新喜劇、関西弁、ダウンタウンなど、マイブーム第3弾は、1冊まるごと「関西ブーム」。
ついに大衆受けしそうなみうらじゅんのマイブームが登場した。今までのマイブームよりもかなり共感できる内容で楽しめた。中でも「おかん」に対する考察が特に良かった。

 松本の演じる(演じるというよりは、まんま)「おかん」は彼の家庭にだけ存在するものではなく、関西家庭(京都・奈良・和歌山・兵庫など広範囲を含む)には必ず一体生息している。元々、関西弁は標準語に直しにくい言語で、「ちょけてる」は、調子に乗ってるとは少し違ったニュアンスを持つ。この「おかん」にしても同じで、ストレートに「母親」とは訳しにくい。思ったことは何でも言い、人の話しは全く聞いてなくて、本能の赴くまま恥知らずな行動もなんのその、この3大要素を含んでこそ「おかん」と呼べるわけで、母親の種類の中でも特殊と言えるだろう。
 〜友達が遊びに来た時おかんは必ずヂュースを3本(おかんの分も入れて3本)持ってくる。
 〜本当に迷惑してこそダウンタウンの「おかん」は笑えるのである。

★★★