博士の愛した数式 小川洋子

博士の愛した数式

博士の愛した数式

記憶が80分しか持続しない天才数学者は、通いの家政婦の「私」と阪神タイガースファンの10歳の息子に、世界が驚きと喜びに満ちていることをたった1つの数式で示した…。頻出する高度な数学的事実の引用が、情緒あふれる物語のトーンを静かに引き締め整える。著者最高傑作の呼び声高い1冊。
 無味乾燥な数字に意味を見出す博士。博士のように世界と接していくスタンスに憧れる。オイラーの公式をあんなに美しく感じることができるのだ、そう思うと世界中が美しいもので溢れていると思えてうれしくなってくる。いい話だったなぁ。
★★★★★