あなたの話はなぜ「通じない」のか 山田ズーニー

あなたの話はなぜ「通じない」のか

あなたの話はなぜ「通じない」のか

どうしたら、うまく「伝える」ことができるのか? 話し方も文章と同様、組み立て方が命! 嫌われずに説得する技術、信頼の条件、共感を持たれるコミュニケーション術を伝授。
『メディア力を高める』
=自分の聞いてもらいたいことを聞いてもらえるメディアになる。少し引いた目で、外から観た自分をとらえ、それを「こう見て欲しい」という自分の実像に近づけていくこと。自分以上でも、自分以下でもなく、自分の偽らざる内面のうち、どの面をみせ、謳っていくか。
『考える道具』
正解のない問題を自分で考えたいなら、まず「問い」を探すことだ。問いが立たなくなったら、歴史軸(流れ、変化に問題意識を向けることを心がける)、世界軸(いま自分が抱えている個人的な問題は決して、社会と無関係ではない。)、人の軸(自分を掘り下げる)を考えると視野が一気に広がる。
『何を言うかより、どんな目線で言うか』
悩んでいる人を見ると、どうしても、何かアドバイスしようと考える。相手を変えようという立場で話すと、相手の非を指摘したり、相手を高いところから見たり、相手に「変われ」と押し付けたりしやすい。変われという言葉を人に押し付けるだけでは人は変わらない。そこで、矛先を自分に向けてみる。問題に対して自分はどう変われるか?変わったか?自分がどう変わったかを相手に見てもらうという立場で、参考にするもしないも相手の立場でという気持ちを持つ。
『はじめての人に自分をどう説明するか?』
アルピニスト野口健さんの方法。SKILLではなくWILLを売る。夢とWILLを分けるポイントは「時間」刻むことだ。時間を入れるには、そこに絡む様々な事柄への判断が求められる。機嫌を入れた以上、果たせなかったときも明らかだ。失敗のリスクをとるからこそ信頼されるのだ。
この手の本でしっかりと自分に「通じた」本は初めて。この本の内容をオラオラオラッと頭に叩き込んで、いつも「本当に考える」ことのできる人になりたい。
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