おまえの不幸には、訳がある! ビートたけし

改革?ノー・サンキュー。人権?犬にでも喰わせろ。世の中、そんな言葉遊びで変わるほど単純じゃない!おまえの不幸には、星の数ほど訳があるんだ。何なら、じっくり教えてやるぜ。
『顔が悪い不幸』では日本人の顔に特徴が無くなってきたと言う。昔は犯罪者は犯罪者らしい顔をしてたし、政治家は政治家の顔をしていた。貧しさを克服し、あらゆる差を消してったことで、みんな平均化して顔のない社会になった。日本人が仮面をとって、顔を取り戻すには欲望に正直に生きるしかない。たけしに言わせれば「人生はカネと女」。
 今の時代は昔と比べて、欲望を満たす方法が多様化してきたってのもあるかもしれない。「成功者」というモデルが崩壊し、型にはまった顔というのがない社会になっているのだろう。そして今後は中田のようにサッカーという顔を持ち、さらに新たな顔を持っていくという、多くの顔を持つ人物が活躍していく時代になるのではないか。
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