マッキントッシュの世界 木村博昭

マッキントッシュの世界―建築、インテリア、家具 (コロナ・ブックス)

マッキントッシュの世界―建築、インテリア、家具 (コロナ・ブックス)

19世紀末に花開いたアール・ヌーヴォーの建築家チャールズ・レニー・マッキントッシュの代表作を紹介。個人住宅のモダーンで明るいインテリアは今も新鮮。建物の外観から、内装、家具まで、トータルデザインを楽しむ。
 バラのモチーフでトータルデザインされたヒルハウスはバラと言うモチーフにも関わらず、華美になりすぎず落ち着いていて、かわいらしさに溢れている。ベッドの配置から椅子の位置まで計算されたデザインは、新たな美意識を確立するいっぽう、製作者の美意識を住むものに強いる窮屈さと言う矛盾を生み出してしまった。住居は住む者と共に成長していくべきであるというのが僕の考えだ。大学時代、部屋に増えたものと言えば本棚とクローゼットだ。
★★★