世界のホテル&インテリア 森拓之
- 作者: 森拓之
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2000/04/21
- メディア: 単行本
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アジアのリゾートホテルのインテリアにおいて、重要視されているのが「眺め」である。それも単なる客室の窓からの眺めという単純なものではなく、たとえばバスタブに浸かったときの「眺め」、ベッドに寝転がったときに視野に入る「眺め」など、眺めに対する要求はより細かく、繊細になった。その結果、視野に入るものからプラスチックなどの人工素材は避け、できるだけ自然素材を使うなど、視覚面からの癒し効果をねらう手法が指示を受けるようになった。
90年代のホテルインテリアの流行のひとつが「ライブラリー感覚」だった。ランプや装飾品と同じように雰囲気作りの小道具としてインテリアに本を使う、あるいは壁一面にびっしりと本を並べたり、書棚を仕切りに使ったりして本をテキスタイルとしてみる、など使い方はさまざまだが、本が持つ知的なイメージを活かしたものである。
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