住宅読本 中村好文

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『建築家はワンルームの建築によって記憶される。』
エーリッヒ・メンデルゾーン

 住宅史の名作や傑作と呼ばれる住宅の間取りは、ワンルームか、厳密にはワンルームではないにしても、限りなくワンルームになりたがっているプランだと言うことに気づきました。
 たとえば、ル・コルビュジェの<小さな家>、ミース・ファン・デル・ローエの<ファンズワース邸>、フィリップ・ジョンソンの<ガラスの家>、チャールズ・ムーアの<シーランチ>など。
 同じくリートフェルトの<シュレーダー邸>、イームズ夫妻の自邸、丹下健三の旧自邸などは、限りなくワンルームになりたがっているプラントいえるでしょう。

★★★