問題な日本語 北原保雄
- 作者: 北原保雄,いのうえさきこ
- 出版社/メーカー: 大修館書店
- 発売日: 2004/12/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「全然いい」
下人は初めて明白に、この老婆の生死が、全然自分の意志に支配されていると云う事を意識した。(芥川・羅生門)
このように否定と呼応する以外に「まったく、すっかり」といった意味でも使われている。
「耳ざわりのよい音楽」
これは使っていたかも!漢字で書くと“耳障り”。つまり不快な音に対して使う言葉。だけど“耳触り”という意味も定着しつつある。まだ誤法だけど。
「おざなり/なおざり」
いつも間違えるこの二つ。さあどっち?
( )な謝罪の言葉。
( )に話し合いをする。
災害対策が( )にされた。
自分の健康を( )にする。
お座なり:(いい加減にではあるが)一応物事をする。
なおざり(等閑):無視してほうっておく。
答え:前2つは、おざなり。後ろ2つは、なおざり。
許せない日本語は「よろしかったでしょうか」「私って〜じゃないですか」「こちら〜になります」。
許せるのは「全然いい」「きもい・きしょい・うざい」
言葉は生きているので、どんどん新しい使い方が出てきて僕的に全然OKです。
★★★