さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 山田真哉
さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 (光文社新書)
- 作者: 山田真哉
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2005/02/16
- メディア: 新書
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おもしろかったよ。
「節約は絶対額で考える」
どっちが得か?
①100円のものを500円で買う
②101万円のものを100万円で買う
割合で言えば50%と1%。①のほうが得のような気がする。しかし心を落ちつかせて良く考えてみれば②は1万円も得している。この金額の前では、もはや500円の損得なんてどうでもいい。
普段は節約してたまにはパッと使いたいと思っている僕の考えは会計的には危ない考えみたいだ。
たとえば、毎日100円節約して、たまにパッと5万円使った場合、
100円×365日―5万円=△1万3500円
だけど大枚はたく時にケチケチするような男にはなりたくないんだよな。
「情報源がかたよっている場合、本当の費用対効果はわからない」
食器洗い乾燥機の「水道代が年間8万円の節約!」に騙されてはいけない。水道代のかわりに電気代を余計に消費してはいないか?そして、8万円という数字は妥当か?月の水道代が8000円の家庭があったとする。8000×12ヶ月=9万6000円。乾燥機を使えば年間の水道代が96000−80000=1万6000円になる。月にすると約1300円。そんなはずはない!
数字には人を納得させるチカラもあるが、騙すチカラもあるというお話。
「ベッドタウンに高級フランス料理店の謎」
→連結経営と言う概念。企業は常に「相乗効果の高い事業」「自社の技術を生かせる新規事業」を常に探している。フランス料理店の料理教室、鉄道会社の住宅経営、ライブドア・楽天の証券会社、ソニーの音楽・映画事業というように。
「在庫の減らし方」
→バーゲン、福袋、シェフのおすすめ、店長おすすめ、新装開店セール。
シェフにまんまと騙されてた!やるなぁシェフ。
「完売したのに怒られた」
商売の基本はチャンスゲイン(売り上げ機会の獲得)。仕入れは完売するよりも少しだけ多めにするのがうまい目利き。
逆にチャンスロス(機会損失)という考えもある。実際に得られなかったものをゼロとするのではなく、マイナスとする考え方。この考えを人生に採り入れてみよう。どうせやるなら、実現できそうだと思っているラインよりも、少し高めに目標を設定する。そうすることで、より積極的な生活が送れるのではないか。
「本当の人脈のつくり方」
100人と薄っぺらい関係を築くのではなく、100人の人脈を持つひとりの人物と深くしっかりとした関係を築く。
会計の視点をもてば
ビックカメラの100人にひとり無料!!
の広告の見方がかわって来る。
さあ、この広告をどう見るかであなたの数字のセンスがわかる。
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