世界のグラフィックデザイナー100
- 作者: アイデア編集部
- 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
- 発売日: 1994/05
- メディア: 大型本
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気に入ったデザイナー4人。
WIESLAW WAKUSKI ヴィエスワフ・ヴァルクスキ(ポーランド)
ひとことで言うなら「異形絵師」。マジで怖い。俺が見たありのままを話すぜ、顔がキャベツになっている。
MICHEL QUAREZ ミシェル・カレーズ(フランス)
かわいくて楽しくなるような作品をいっぱい描いてます。
ナム・ジューン・パイクは、“ビデオには像がない”と言った。テレビを見ている人々は像を見ていると思っているが、実際に見ているのはアルファベットだ。我々ペインターは画像を作成する。我々は恐竜ではない。デジタル化された情報の押し寄せる波は、人々に考え直す暇を与えない。けれども我々の画像は批評し、まとめ上げ、見る人が情報を吸収し、実際に感じるのに必要な時間を与えるものだ。
SAUL BASS ソール・バス(アメリカ)
彼の心理学書の表紙デザインは孤独感と不安感を煽ります。
仕事における私の関心事はほとんど常に、第一印象以上の、あるいは第一印象とはどこか異なるヴィジュアル・フレーズを探し出すことだ。私の作品や、私が賞賛するほとんどの映画監督やデザイナーの作品の書くとなっているのは、曖昧さと隠喩である。見えるままの作品は目的を果たすが、すぐに飽きられてしまう。曖昧さは本質的に興味を深め、ミステリアスで、影響力も大きい。曖昧さの程度は重要な意味を持つ。ある種のコミュニケーションにとって適切かどうか、またどの程度必要か、この両方の観点によって異なる。もちろん状況によっては、曖昧主義を避けるべきだろう。けれども逆に、隠喩の使用を怖がっていると、退屈の危険にはまってしまうこともある。
横尾忠則 よこおただのり(日本)
大正と宇宙を同時に感じさせるロマンチシズム。
恋愛感情に近いロマンチックなデザインを創りたいと思っている。そのために、自分の中の男性原理と女性原理が恋愛してくれることを望む。その感情が、ぼく自身の心を動かすのである。そのためには、まず自分自身を愛するところから始めなければならない。自分を愛するためには、一切の恐れを追放する必要がある。恐れがガードを作り、直観の回路を閉ざしてしまうからだ。ぼくは創造に関わる時、極力、自己を理性の外側に置きたいと願う。そして宇宙の中核からのエネルギーがぼくを装置化しやすいように努力する。つまり、ぼく自身が宇宙の意志の代弁者になるためである。
★★★