10年後の自分が見えるヤツ1年後の自分も見えないヤツ 落合信彦

明確な目標を持ち攻撃的に生きることが幸せだ。夢に向かってエキサイティングに行動していれば、金は自然についてくる。客観的に自己肯定することから本当の人生が始まる。岐路に際して自分自身を再定義することが大切だ。減点主義による他人の評価に一喜一憂するよりも、自分で自分に加点評価することで本当の厳しさが培われる。妥協できない最後の一線として自分のスタイルを保つべきだ…。

 アメリカで問題となっていることのひとつにエステイト・タックスと言うのがある。日本で言えば相続税のことだ。資産家が死ぬと、その遺産に30〜55%の税金がかかるのだが、ジョージ・ブッシュはそれをやめようと言っている。それに対してアメリカ国内では猛烈な判定運動が起きている。いったい誰が先頭に立って反対しているのか?
 ウォーレン・バフェットビル・ゲイツ・シニア、ジョージ・ソロス、ロック・フェラーというアメリカを代表する資産家の120人以上が署名して、反対の嘆願書を出したと言うのだ。
 なぜかというと、「アメリカという国のダイナミズムは、“メリットクラシー――がんばった者が報われるという努力主義”から生まれているんだ」と、彼らは言うのだ。決して、「生まれながらにして金持ちなどという“アリストクラシー――貴族主義”ではないんだ」と。
 税金を取られる側がこう言うのだ。そこにシビれる、憧れる。アメリカという風土にはこういう日本にはない開拓者精神が根付いている。
 既得権益にしがみつき保身に走る郵政族を一掃する踏み絵の結果がまもなく明らかになる。集票マシンと化し、『アリストクラシー』に堕した特定郵便局をこのレースで再生しようではないか。コイズミさん、イラク問題では失望したが今回は「郵政」と「改革」というわかりやすい構図のレースに敢えて乗ろうッ!
 失敗というのは…真の『失敗』とはッ!
 開拓の心を忘れ!困難に挑戦することに無縁のところにいうる者たちの事をいうのだッ!
 このレースに失敗なんか存在しないッ!存在するのは冒険者だけだッ!
★★★★