靖国論 小林よしのり
- 作者: 小林よしのり
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2005/08/01
- メディア: 単行本
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先の大戦で多くの若者がこの国のために死んでいった。
遺書 陸軍少尉 高野丈夫命 21歳
私もたうたう男一匹として大東亜戦争に参加出来、只今護国の神として桜の花も美しき件の靖国に参ることが出来ました。……
しかし、それで私の一切が終わりを告げたのではありません。私は今ちゃんと護国の神として靖国の御社にとこしへに生きて居ります。
どうぞ元気を出して、辛くはありませうが、現世の荒波を乗り切って下さい。最後の最後まで頑張りぬいて下さい。最後の最後まで頑張りぬいて下さい。御父様、御母様の後には常に僕が居ります。……私は何の思ひ残すことなく心ゆくまで戦つて、天皇陛下の弥栄を念じつつ、目を閉ぢることを得ました。
今迄は私が時々帰省して楽しくお話をし、食事をしていました。今度はどうかご両親様も時々靖国の社頭に来て下さいませ。そして又あの時のやうに、楽しくお話をし、楽しく食事をしやうではありませんか。
私は文章が下手な上に、字も非常に拙いので、さぞ辛かつたことでせう。それでも私は真心をもつて綴り、又書いたのでございます。どうぞ笑はないで下さい。
丈夫より
ご両親様へ
若干21歳ですよ!
たった60年前に祖国のために戦った若者がいたこと、そして同年齢の自分の不甲斐なさを思うと涙が出てくる。英霊のことを考えもせず中国、朝鮮に謝罪ばかりしている役人が、無宗教の追悼施設を作るという愚にもつかないことを言い出すのだ。
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