象工場のハッピーエンド 村上春樹

春が来るとジョン・アプダイクを思い出す。ジョン・アプダイクを読むと1968年の春を思い出す。ほんのちょっとしたことなのだけど、我々の人生や世界観はそのような「ほんのちょっとしたこと」で支えられているんじゃないか、という気がする…。都会的なセンチメンタリズムに充ちた13の短編と、カラフルなイラストが奏でる素敵なハーモニー。

双子町の双子まつり
双子町の双子まつりにまぎれこんだ双子じゃない人は、「自分の半分を喪失したような感じ」をうけるというお話。春樹さんは双子に対する興味が強い。確かに双子は見ているだけで面白い。
★★★