QuickJapan No.67
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2006/08/10
- メディア: 単行本
- クリック: 5回
- この商品を含むブログ (23件) を見る
オウムに命を狙われた小林とオウムの中から世界を見た森達也。対談はやはり相容れることなく、融けあう部分がなかったのでちょっと面白みに欠けた。それぞれの言ってることは面白いんだけど、対談としては…。特に小林の進歩主義(人間の精神や文明・歴史などが、時を追って、より完全な状態に進歩するとする合理主義的信念)に対する不信がこの対談を相容れぬものにしたと感じた。
爆笑問題インタビューでは太田の小泉批判。小泉の言葉は効果的ではあるけれど、表現として誠実ではないと。言葉を削ることによって「分かりやすい」っていわれるよりは、全部を余すことなく表現して、なおかつ「面白い」って言われなきゃつまんないと思う。
その他には、森達也らしい六ヶ所村の記事。六ヶ所村の内から見ると外の世界が奇妙に見えるから不思議。政党訪問での露骨な共産党vs公明党などの笑える部分も結構あった。まあ何より巻頭の長澤まさみがイイ。
★★★★